「MRIで脊柱管が狭くなっていると言われた」
「画像を見るとかなり狭そうで、この先歩けなくならないか不安」
「画像では狭いと言われたけれど、症状はそれほど強くない」
脊柱管狭窄症について、このような不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
MRIは、腰の中にある神経の通り道や、その周辺の状態を確認するときに使われる大切な検査の一つです。
ただし、「画像で狭く見える=必ず症状が強い」というわけではありません。
大切なのは、画像だけを見るのではなく、現在どのような症状があり、立つ・歩く・座るなどの動作でどのように変化するのかを合わせて考えることです。
MRIでは何を確認しているの?
腰の背骨には、神経が通る「脊柱管」という空間があります。
MRIでは、この脊柱管や神経、その周辺の組織の状態を詳しく確認できます。
例えば、
- 脊柱管がどの程度狭くなっているか
- どの高さで狭くなっているか
- 椎間板の状態
- 神経周辺の状態
- 背骨周辺の組織の変化
などを確認するために使われます。
レントゲンでは分かりにくい部分を確認できることが、MRIの特徴です。
「脊柱管が狭い」だけで症状は決まらない
MRIで脊柱管が狭くなっていると聞くと、
「こんなに狭いなら、かなり悪い状態なのでは?」
と不安になる方がいます。
しかし、画像上で脊柱管が狭く見えていても、強い症状が出ていない方もいます。
反対に、画像だけでは大きな変化に見えなくても、歩行や日常生活で強い症状を感じている方もいます。
そのため、画像の見た目だけで現在の身体の状態をすべて判断することはできません。
画像と一緒に確認したい症状
脊柱管狭窄症では、画像だけではなく、次のような症状の出方を確認することが大切です。
- どこに痛みやしびれが出るか
- 立っていると症状が出るか
- 何分・何mくらい歩けるか
- 歩いていると症状が強くなるか
- 座ると楽になるか
- 前かがみになると変化するか
- 足に力が入りにくくないか
このような情報と画像を合わせることで、現在の状態をより詳しく考えることができます。
「歩くとつらい・休むとまた歩ける」は大切な情報
脊柱管狭窄症でよくみられる特徴の一つに、
「歩いていると足が痛い・しびれる → 少し休むと再び歩ける」
という状態があります。
これは「間欠性跛行」と呼ばれています。
例えば、
- 以前は30分歩けたのに、今は10分で休む
- 500m程度で足がしびれる
- 買い物カートを押すと少し長く歩ける
- 座ると数分で楽になる
といった情報は、画像とは別の大切な判断材料になります。
「何分歩けるか」「何m歩けるか」を把握しておくことをおすすめします。
MRIで狭いと言われても不安になりすぎない
画像を見せてもらい、
「ここが狭くなっています」
と言われると、その画像が頭から離れなくなってしまうことがあります。
しかし、大切なのは画像の形だけではありません。
現在、
- どのくらい歩けるか
- 日常生活で何ができているか
- 症状が以前より変化しているか
- 足の力が保たれているか
- 休むと症状が落ち着くか
なども重要です。
画像だけを見て「もう歩けなくなる」と決めつけないことが大切です。
反対に、画像だけを軽く考えすぎないことも大切
「画像と症状は一致しないことがある」からといって、MRIの結果を無視してよいわけではありません。
MRIには、身体の中の状態を確認するための大切な役割があります。
特に症状が強くなっている場合や、日常生活でできないことが増えている場合には、画像と現在の症状を合わせて考える必要があります。
「画像だけ」でも「症状だけ」でもなく、両方を見ることが重要です。
以前のMRIと現在の症状が違う場合
数年前にMRIを撮り、そのとき脊柱管狭窄症と言われた方もいます。
しかし、現在の症状が当時と大きく変わっている場合には、以前の画像だけで現在の状態を判断することはできません。
例えば、
- 歩ける距離が急に短くなった
- しびれる範囲が広がった
- 足に力が入りにくくなった
- 以前にはなかった症状が出ている
という場合には、以前の検査結果だけで考えず、現在の状態について病院へ相談してください。
画像を保管している場合には、過去の結果を持参すると経過を確認するときの参考になります。
このような変化がある場合は早めに病院へ
次のような変化がある場合には、画像の結果に関係なく、早めに身体の状態を確認してもらうことが大切です。
- 足に急に力が入りにくくなった
- 両足の症状が急に強くなった
- 急に歩きにくくなった
- 股のまわりの感覚がおかしい
- 尿や便について、これまでにない変化がある
このような場合には、自己判断で長く様子を見ないでください。
MRIを撮っていないと相談できない?
「MRIを撮っていないから相談できないのでは?」
と心配される方もいます。
MRIが必要かどうかは、身体の状態やこれまでの経過によって異なります。
当院では、MRIの有無だけで判断するのではなく、現在困っていることや身体の動きを確認します。
必要と考えられる場合には、病院での確認を先におすすめすることもあります。
せんだいファミリー整骨院で確認していること
MRIで脊柱管狭窄症と言われている場合でも、当院では画像名だけで身体の状態を決めつけないことを大切にしています。
初回には、
- 現在どこに症状があるか
- いつから続いているか
- 何分・何mくらい歩けるか
- 休むとどのように変化するか
- 立つ・歩く・座るとどう変わるか
- 腰・股関節・膝・足の動き
- 日常生活で困っていること
などを確認します。
MRI画像や検査結果をお持ちの場合には、これまでの経過を把握するための参考になりますので、ご持参ください。
初回はカウンセリングと身体の状態確認のため、約90分の時間を確保しています。
まとめ
MRIは、脊柱管や神経周辺の状態を確認するための大切な検査です。
一方で、画像で脊柱管が狭く見えることと、実際の症状の強さが必ずしも同じとは限りません。
大切なのは、
- MRIの結果
- 痛みやしびれの場所
- 歩ける時間や距離
- 症状が出る姿勢
- 足の力
- 日常生活で困っていること
などを合わせて考えることです。
画像だけを見て必要以上に不安にならず、現在の身体の状態と合わせて考えていきましょう。
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