「少し歩くと、お尻や足がしびれてくる」
「スーパーまで休まず歩けなくなった」
「立っていると足がつらいけれど、座ると楽になる」
「買い物カートを押していると比較的歩きやすい」
このような症状でお悩みではありませんか?
歩き続けることで足の痛みやしびれなどが強くなり、休むと再び歩けるようになる状態を「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と呼びます。
腰部脊柱管狭窄症でみられる代表的な症状の一つですが、歩くと足がつらくなり休むと楽になる症状が、すべて脊柱管狭窄症によるものとは限りません。
このページでは、間欠性跛行の特徴、腰部脊柱管狭窄症との関係、血管の問題との違い、歩く量の考え方について分かりやすくご紹介します。
間欠性跛行とは?
間欠性跛行とは、ある程度の時間や距離を歩いたり立ち続けたりすると、お尻・太もも・ふくらはぎなどに痛みやしびれ、脚の重さなどが現れ、歩き続けることが難しくなる状態です。
その後、椅子に座る、しゃがむ、立ち止まるなどして休むと症状が落ち着き、再び歩けるようになることがあります。
「歩く」→「足の痛み・しびれが出る」→「休む」→「再び歩ける」
という状態を繰り返すのが特徴です。
以前は30分歩けていた方が最近は10分ほどで休みたくなるなど、歩ける時間や距離の変化も身体の状態を考える手がかりになります。
腰部脊柱管狭窄症ではなぜ歩くと足がつらくなる?
背骨には神経が通る「脊柱管」という通り道があります。
腰部脊柱管狭窄症では、この通り道が狭くなることで、その中を通る神経に負担がかかり、足の痛み・しびれ・重さ・力の入りにくさなどが現れることがあります。
特に、立っているときや歩いているときに症状が出やすく、座る・しゃがむ・少し前かがみになることで楽に感じることがあります。
- 買い物カートを押していると歩きやすい
- 歩くのはつらいが、自転車なら比較的楽
- 立っているとつらいが、座ると落ち着く
このような特徴がみられる場合があります。
このような症状はありませんか?
- 歩いているとお尻や足が痛くなる
- お尻から太もも、ふくらはぎにしびれを感じる
- 長時間立っているのがつらい
- 脚が重く感じる
- 足に力が入りにくい
- 座って休むと楽になる
- しゃがむと症状が落ち着く
- 前かがみになると歩きやすい
- 以前より長い距離を歩けなくなった
ただし、症状の出方には個人差があり、これらが当てはまるからといって必ず腰部脊柱管狭窄症とは限りません。
「歩くと足が痛い=脊柱管狭窄症」とは限りません
ここはとても大切なポイントです。
歩くと足が痛くなり、休むと楽になる症状は、腰部脊柱管狭窄症だけでなく、末梢動脈疾患など足の血流に関係する状態でもみられることがあります。
日本循環器学会のガイドラインでは、血管性の間欠性跛行では一定の歩行距離で症状が出やすく、数分の休憩で軽くなることがあり、体位の影響を受けにくいとされています。
一方、腰部脊柱管狭窄症による神経性の間欠性跛行では、座る・前かがみになるなど姿勢の変化によって楽になる場合があります。
ご自身だけで区別するのは難しいため、歩くと足がつらくなる状態が続いている場合には、まず病院で状態を確認してもらうことが大切です。
痛みやしびれを我慢して歩いた方がよい?
「健康のために歩かなければ」と、痛みやしびれを強く我慢しながら歩き続ける必要はありません。
症状が強くなる場合には、一度休み、現在の身体に合う活動量を考えます。
- 何分くらい歩くと症状が出るのか
- どこに痛みやしびれが出るのか
- 座ると何分くらいで楽になるのか
- 前かがみになると変化するのか
- 歩いた数時間後はどうなのか
- 翌日の症状はどうなのか
これらを確認しておくと、現在の状態や歩行量を考える手がかりになります。
日常生活で気をつけたいポイント
① 一気に長い距離を歩かない
歩くほど症状が強くなる方は、無理に目標距離を決めず、休憩を入れながら現在できる範囲を確認してみましょう。
② 長時間立ち続けない
立っていると症状が強くなる場合には、途中で座る時間を作るなど、同じ負担が長く続かないようにします。
③ 前かがみだけを続ければよいとは考えない
前かがみになると楽に感じる方はいますが、「とにかく腰を曲げていればよい」という意味ではありません。
症状の背景や身体の状態によって、適した姿勢や活動量は異なります。
④ ネット上の運動を無理に続けない
脊柱管狭窄症向けとして紹介されている運動でも、全員に同じ方法が合うわけではありません。
運動後に症状が明らかに強くなる場合には、その方法や負荷を見直してください。
このような変化がある場合は病院での確認を優先してください
- 足に力が入りにくくなってきた
- 歩くことが以前より著しく難しくなった
- 足の感覚が鈍くなってきた
- しびれや痛みが短期間で強くなった
- 両足に強い症状が出ている
- 排尿や排便にこれまでと違う変化がある
- 股のまわりの感覚がおかしい
このような変化がある場合には、セルフケアだけで様子を見続けず、病院で身体の状態を確認してください。
歩ける距離が短くなってきた方へ
腰部脊柱管狭窄症の状態を考えるときには、画像だけでなく、実際にどのような動作で症状が出るのかも大切な情報です。
- どのくらい歩くと症状が出るのか
- どの姿勢で症状が変化するのか
- 腰や股関節がどのように動いているのか
- 普段どのような動作で負担を感じるのか
などを整理しておくと、ご自身の状態を考えやすくなります。
せんだいファミリー整骨院で確認していること
当院では病名の特定は行いません。
- 何分くらい歩くと症状が出るのか
- 痛みやしびれが出る場所
- 立つ・歩く・座ることでどう変わるのか
- 前かがみになるとどう変わるのか
- 腰や股関節の動き
- 立ち方や歩き方
- 日常生活で負担を感じる動作
初回は約90分の時間を確保し、これらを確認したうえで、身体の状態に合わせて施術や日常生活での身体の使い方についてお伝えしています。すでに病院で腰部脊柱管狭窄症と言われている方も、通院先での方針を確認しながらご相談いただけます。
まとめ
- 歩くと足がつらくなり休むと再び歩ける状態を間欠性跛行と呼ぶ
- 腰部脊柱管狭窄症では座る・前かがみで楽になる場合がある
- 間欠性跛行は足の血流に関係する状態でも起こる
- 痛みやしびれを我慢して長距離を歩き続けない
- 歩ける時間・距離・休むとどう変化するかを確認する
- 足の力や排尿・排便などに変化がある場合は病院で確認する
「歩けないから運動不足」と決めつけず、どのくらいの歩行で、どのように症状が変化するのかを把握することから始めてみましょう。







