「坐骨神経痛と言われたけれど、何を避けた方がいい?」
「痛くても歩いた方がいい?」
「前かがみやストレッチはやめた方がいい?」
坐骨神経痛について、このような疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
坐骨神経痛は、腰やお尻から太もも、ふくらはぎ、足などに現れる痛みやしびれを表す言葉として使われます。
症状の背景や、症状が強くなる姿勢・動作は一人ひとり異なるため、「坐骨神経痛なら全員これをしてはいけない」という一つの決まりがあるわけではありません。
坐骨神経痛で特に注意したいこと
- 痛みやしびれが強くなる動作を我慢して続ける
- 症状が強くなるストレッチを無理に行う
- 痛みを我慢して長時間歩き続ける
- 重い物を無理に繰り返し持つ
- 足の力やしびれの範囲など、症状の変化をそのままにする
ただし、前かがみ・座る・歩くといった動作が、すべての方に悪いわけではありません。自分の症状がどの姿勢や動作でどのように変化するのかを確認することが大切です。
① 痛みやしびれが強くなる動作を我慢して続ける
坐骨神経痛では、座る・立つ・歩く・前かがみになるなど、症状が強くなる動作が人によって異なります。
- 長く座るとお尻や足がしびれる
- 立っていると足がつらくなる
- 歩く時間が長くなると症状が強くなる
- 前かがみで症状が強くなる
- 腰を反らすと症状が強くなる
「良い姿勢だから」「運動は身体によいから」と無理をして続けるのではなく、どの動作で症状が強くなるのかを把握することが大切です。
② 坐骨神経痛で「やってはいけない姿勢」はある?
坐骨神経痛について、「やってはいけない姿勢はありますか?」と聞かれることがあります。
しかし、すべての方に共通して避けた方がよい姿勢があるわけではありません。
例えば、腰部脊柱管狭窄症が背景にある場合には、立ったり歩いたりすると症状が強くなり、座る・少し前かがみになることで楽に感じることがあります。
反対に、前かがみになることで腰から足にかけての症状が強くなる方もいます。
「前かがみだから悪い」「猫背だから悪い」と姿勢だけで判断せず、その姿勢を取ったときに自分の症状がどう変化するかを確認しましょう。
③ 痛みやしびれが強くなるストレッチを続ける
インターネットでは、「坐骨神経痛にはお尻のストレッチ」など、さまざまな方法が紹介されています。
ストレッチをして楽に感じる方もいますが、身体の状態によっては同じ方法で症状が強くなることがあります。
次のような変化がある場合は、無理に続けないようにしましょう。
- 痛みやしびれが明らかに強くなる
- しびれる範囲が広がる
- それまでなかった症状が出る
- ストレッチ後も強い症状が長く残る
「強く伸ばした方がよい」「毎日続ければよい」と決めつけず、ストレッチをした後の身体の変化まで確認することが大切です。
④ 痛みを我慢して長距離を歩き続ける
腰痛や坐骨神経痛では、身体を動かせる範囲で普段の活動を続けることが大切な場合があります。
一方で、痛みやしびれを我慢して長時間・長距離を歩き続ければよいわけではありません。
- 歩くほど足のしびれが強くなる
- 以前より歩ける距離が短くなった
- 休むと再び歩けるようになる
- 歩いたあとも長時間症状が強く残る
このような場合は、何分くらい歩くと症状が出るのか、休むとどのくらいで変化するのかを確認してみましょう。
特に、歩くと足の痛みやしびれが強くなり、少し休むとまた歩けるようになる場合には、脊柱管狭窄症と歩行についてのページも参考にしてください。
⑤ 重い物を持つ動作を無理に繰り返す
重い物を持つこと自体が、すべての坐骨神経痛で禁止されるわけではありません。
ただし、物を持つたびに腰や足の症状が強くなる場合や、普段より大きな重量を急に扱う場合には注意が必要です。
- 一度に持つ量を減らす
- 物を身体から遠く離しすぎない
- 急にひねりながら持ち上げない
- 無理な場合は周囲の人や台車などを利用する
症状が強くなる動作を何度も我慢して繰り返さないことが大切です。
⑥ 「必ず温める」「冷やしてはいけない」と決めつける
温める・冷やすことで一時的に心地よく感じることはありますが、「坐骨神経痛だから必ず温める」「冷やしてはいけない」と一律に決める必要はありません。実際に行った後の症状や身体の感じ方を確認しながら判断しましょう。
⑦ 症状の変化をそのままにする
坐骨神経痛では、痛みの強さだけではなく、症状の範囲や足の力、歩き方などが変化することがあります。
- お尻だけだった症状が足先まで広がった
- 以前より足に力が入りにくい
- つまずくことが増えた
- 歩ける距離が短くなった
- 片足だけだった症状が両足に出るようになった
「以前から坐骨神経痛だから」と同じ対応を続けるのではなく、症状の出方が変わった場合には改めて身体の状態を確認することが大切です。
坐骨神経痛のときは安静にした方がいい?
症状が強いときに一時的に休むことはありますが、長期間ほとんど身体を動かさない状態を続ける必要があるとは限りません。
NICEでは、腰痛や坐骨神経痛について、本人の状態や能力に合わせたセルフケアの情報提供と、普段の活動を続けることをすすめています。
ただし、適切な活動量は一人ひとり異なります。痛みやしびれが大きく強くならない範囲で、現在できる活動量を考えることが大切です。
このような症状がある場合は早めに病院で確認してください
坐骨神経痛と思っている症状の中には、医療機関で早めに確認した方がよいものもあります。
- 足に急に力が入りにくくなった
- 歩き方が急に変わった
- 両足に強いしびれが出ている
- 排尿や排便にこれまでと違う変化がある
- 股のまわりの感覚がおかしい
- 転倒や事故のあとから強い症状が出た
- 短期間で症状が急に強くなった
特に、排尿・排便の変化、股まわりの感覚変化、両足の強い症状、急な筋力低下などがある場合には、早めに医療機関で身体の状態を確認してもらうことが大切です。
せんだいファミリー整骨院で確認していること
当院では、「坐骨神経痛」という言葉だけで身体の状態を決めつけず、症状の出方や身体の動きを確認しています。
- 痛み・しびれが出ている場所
- 症状が強くなる姿勢や動作
- 座る・立つ・歩くことでの症状の変化
- 腰・股関節・足の動きや日常生活で負担がかかる動作
初回は約90分の時間を確保し、現在の身体の状態を確認したうえで、施術や日常生活での身体の使い方についてお伝えしています。
仙台で坐骨神経痛について相談先をお探しの方は、坐骨神経痛についての専門ページもご覧ください。
まとめ|坐骨神経痛で大切なのは「症状が強くなることを無理に続けない」こと
- 症状が強くなる動作を我慢して続けない
- 前かがみ・猫背を一律に悪い姿勢と決めつけない
- 症状が強くなるストレッチを無理に続けない
- 痛みやしびれを我慢して長時間歩かない
- 重い物を扱うときは負荷を調整する
- 温める・冷やすだけで判断しない
- 症状の範囲や足の力が変わったら改めて状態を確認する
現在の身体がどの姿勢・動作でどう変化するのかを把握し、無理のない範囲で日常生活を送ることから始めてみましょう。
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この記事について
せんだいファミリー整骨院
国家資格(柔道整復師)保有者が対応
腰や足の痛み・しびれ、スポーツによる身体の不調などについて、身体の状態を確認しながら対応しています。







